2021年7月13日

コンビニ的な飲食物を消費せず、旬の食材をそのまま楽しむ

 大学生の時に、自炊していた友人が「コンビニのおにぎりって不味いよねー」というのを聞いて、「ローソンのはそこそこ美味しいけどなぁ」と思っていたんです。

でも、今は友人の感覚がよくわかる。


コンビニの飲食物の多くは、深みも滋味も広がりもなく、平たくべチャットしつつも、スカスカなのにトゲトゲしている、食材ではなく調味料中心の味。また、飲料や菓子はやたら甘ったるく、ベタつきがいつまでも口の中に残るものが多い。

そして高い。粗末な弁当や砂糖の塊なのに結構な値段。


「これにこの金額を払いたくない」と強く感じるようになって、いつしかコンビニの飲食物は選択肢から消えました。


30ちょっと前くらいに酒の肴のために簡単な調理をするようになってから、完全に味覚が変わってしまいました。良い酒に導かれて、食材そのものの味を楽しめるようになったんだと思います。


ごく普通のスーパー売っているものでも、旬のものなら感じられます。染みわたります。

    かすかに漂う繊細な香り

    鮮やかでサラッとしつつ心地よい余韻の甘み

    軽い弾力やほくほくした食感、しゃきっとした歯ごたえ

    躍動感のある脂

    甘みと細かく混じり合った酸味

    きめ細やかな広がり

    背景に甘みを感じる苦味

    見逃してしまいそうな細かさの、しっかり深い味


こういった味わいを損なわないためには、素人こそ、調味料を極力つかわないことが大事だと思います。気をつけて少なめにしても調味料の味が強く出てしまう。ちょうどいい具合に食材を活かす調味料の使い方は難しい。


旬の食材を、何もつけずに、蒸すだけ、焼くだけ、煮るだけ、がいい。なかでも、軽く蒸すだけが簡単でおすすめ。蒸籠の蓋をちょっとだけ開けておくと、火の通りすぎが減る印象。焼く、煮る、もいいんですが、焼くのは火が通っていなかったり焦げたりするし、煮るのは良い出汁が出るものを入れないと水っぽい感じになってしまいます。まずは「軽く蒸すだけ」で成功体験を積み重ねるのがいいんじゃないでしょうか。


こんな感じの、本当に食材そのものの味だけを楽しむ食事は、味わいを楽しめるだけでなく、コンビニ的な味の食事と比べると、塩分、砂糖はかなり少ないです。おそらく、身体にもよい変化が出ると思います。


まぁ騙されたと思って、旬の食材を何もつけずに軽めに蒸すだけで食べてみてください。いまならトマトやとうもろこし、きゅうりがオススメです。うまいですよ!


旬の食材を楽しめる味覚になれば、コンビニに近づかなくなるのも早いと思います。