2018年12月28日

布団乾燥機

布団を外に干すのって難しくないですか?

雨が降ったら困るし、ずっと家に待機する必要あり。かといって、布団を干すためだけに、ずっと家にいるなんてイヤ。そして、けっこう重いし、嵩もあり、移動させるのが大変。アレルギーのある方はそもそも外に干せない。

こういった困難をなんとか乗り越えたとして、布団乾燥機で乾燥させた場合と比べてメリットは無料なことくらい。


布団乾燥機なら天候と関係なく24時間365日つかえます。ふっくらした布団でよく眠れますよ。少量なら、布団の中に乾ききらないものを入れると、衣類の乾燥も同時に可能。ダニ対策にも良いようです。

冬場の温かい布団、来客へのもてなしにはもちろん、家族へのいたわりにもいいと思います。何も知らずにいつもどおり布団に入ってみたらふかふかで暖かかった、というサプライズ。忘れられないエピソードになるのではないでしょうか。

以前、冬のパリでクレイジーホースというところへ行ったのですが、帰りに受け取ったコートの内側が温められていて、びっくり!

 CRAZY HORSE PARIS
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あのサービスはぎゅっと心をつかめると思うんですが、他では体験したことないな。



布団乾燥機というと、敷布団と掛け布団の間に袋を広げて、本体とつないで、使い終わったら袋を畳んで、本体に詰め込んで、というイメージですが、あれは面倒でだんだん使用頻度が下がっていくものでした。

しかし、最近は袋を広げなくてもいい製品が主流になっています。布団を敷いて、ノズルを敷布団と掛け布団の間に差し込むだけなので、かなり楽。

 象印 布団乾燥機 スマートドライ
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常にコンセントに挿しておくのが吉です。寝る時間でもないのに布団のところまで行き、ノズルを敷布団と掛け布団の間に入れて、スイッチを押す、という行動だけでもなかなか面倒。押入れから出してきて、コンセントに挿して、使い終わったらまた押入れにしまう、なんてことまでやろうとすると、使わなくなってしまいます。


デメリットとしては、運転音はわりと大きいので、静かにしたい場面では使いにくい。例えば、誰か他に寝ていて自分が先に起きる場合、布団乾燥機を掛けて出ていくのは難しい。一緒の布団で二人以上寝てる人なんかは絶対無理ですね。

なので、冬は寝る前にかけるのがいいです。あったかいふかふかの寝床が迎えてくれます。

スイッチを入れてから暖まるまでしばらくかかるので、寝ようと思ってからかけるのでは遅い。食事前や風呂前にかけるのがいいでしょう。ちなみに、乾燥までしなくても、短めに設定して温めるだけでも十分きもちいい。

電気代は、1回10円くらいのよう。毎日使っても月に300円です。


さぁ、極上の寝心地があなたを待ってますよ!

2018年12月15日

寒すぎる屋内

日本の屋内は寒すぎです。昔からの和風の建物はもちろん、比較的最近建った家でも。なにせ、ほとんど外と同じ温度。天気のいい日は家の中のほうが外より寒かったりします。北海道は違うらしいですが、近年、冬の北海道は行ってないのでわかりません。

冬なので外が寒いのは仕方ないですが、21世紀だというのに、寒すぎて家の中でまで厚着するというのは、やはり馬鹿げています。

暑さはなんだかんだ言っても日陰や風通しのよいところにいれば過ごせますが、寒さを放置すれば死あるのみ。死ぬところまで行かなくても、体調を崩しやすいです。身体が固くなって肩もこるし、怪我しやすいし、いわゆるヒートショックも危険です。


ロシアは素晴らしかった。訪れたのは最も寒い2月ではなく12月のモスクワとサンクトペテルブルクでしたが、最低気温が−10℃くらいで最高気温が0℃くらいでした。その気温でも、まさに地上の楽園でした。

宿に着いて、まず告げられたのは「暑かったら窓あけて」。部屋に入ると、麗らかな春の日のよう。暖房がついていても、どこかうすら寒く、厚着で身をかがめて過ごしがちな日本の冬とは完全に別世界でした。冬でも身軽な格好で背筋を伸ばしてのびのび動けるというのはこんなにも快適なのかと感動を覚えました。

出掛けても、どこに行っても建物に入れば、コートの前を開けるか脱ぐかしないと暑い。地下鉄への入口はデパートの入口のような感じで二重ドアなのですが、構内が温かいので、寒い地上の屋外に向けて温風が吹き出し続けていて、二重ドアが内も外もずっと外側に半開きになってました。百貨店のアイスクリームの出店には長蛇の列ができてました。

そんな感じで屋内にいるときに芯から温まっているので、外に少し出ても全然寒くない。


寒い季節に行ったことがある他の国も、建物に入っても上着を着ていたいと感じることなく、ほとんどは日本より暖かかったです。イタリア、スペインやドイツ、オーストリア、チェコ、クロアチア、ギリシア、トルコ、雲南省、上海。大陸だけではなくて、イギリス、アイルランドあたりも。


これらの場所がどこも温かいのに、日本だけどこへ行ってもうすら寒いなんて、何か根本的なところで間違っているとしか考えられません。

ちなみに、屋内が寒かったことで思い出すのはチベットの田舎の宿。激寒でした。雪が降ったり風が吹いたりしないだけ外よりマシなんですが、布団に簀巻きになっていないと寒くて寝られないレベル。いままで泊まったことある宿の中で最凶の寒さでした。。。


寒くても温かいところの秘訣は、気密性+セントラルヒーティングのパネルヒーターのよう。この2つが静けさにもつながって快適です。そう、暖房としてエアコンがガンガンにかかっていてガーガーうるさいという記憶がないです。そもそもエアコン自体あまり見かけない。そして、パネルヒーターにかけておけば洗濯物がすぐ乾く。ただ、何もしないと乾燥しますが。

冬のロシアから帰国して即、こたつを捨てました。それまでは、こたつ以外は暖房を使わず、風呂とトイレ以外はこたつから半径1m以内で暮らしてました。寝るのも、もちろんこたつに入って。しかし今となっては、よほど生活に困窮することがない限り、こたつ生活に戻ろうとは思いません。

こたつはそもそも、こたつから離れられなくなってしまう。振り返ってみると、見えない鎖で繋がれた幸せだったと思います。家の中を何も意識せず快適に歩き回れてこそ、ほんとうの幸せ。


さて、気密性もセントラルヒーティングもない日本の家で、こたつもなしにどうすればいいのか?

気密性を上げるためには、気密性の高いところに引っ越すか、そういう家を自分で建てるか、いま住んでいるところにプチプチやクッション、シートなどを貼りまくるか。

前二者はすぐに思うような物件が見つかるわけではないし、最後のは暗くなったり見苦しくなったり、風通しが悪くなったりしがち。

となると、とりあえず、もうガンガンに暖房するしかない。気密性の低い家で11月下旬から4月上旬くらいまでガンガン暖房しても、せいぜい年間十万円もかからなさそう。下手に引っ越すよりも手堅い。



暖房の手段を比較検討。

・エアコン
いまひとつ暖かくならない印象。特に、もともと屋内が寒すぎるような住宅では。乾燥する。


・ガスファンヒーター
すぐに温かい風が出る。つけたり消したりが素早く簡単にできて便利。ガス栓さえあれば手軽。ただ、ガス栓がなければどうしようもない。風や音はわりとある。一酸化炭素中毒には注意!

 大阪ガス ガスファンヒーター 11畳-15畳
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・ガスストーブ
ガス栓の問題は共通。カセットボンベで使える製品も多いが、出力が低め。一酸化炭素中毒には注意!


・灯油ファンヒーター
ガスファンヒータを使ってみて、風や音がないほうがいいと思ったので検討せず。一酸化炭素中毒には注意!


・灯油ストーブ
静か。火の温かみもある。お湯も沸かせる。ということは、暖まりながらいつでも燗ができる!直火でも湯煎でも。煮物もできます。

ガスファンヒータと違って、設置場所がガス栓に縛られない。災害時に電気なしでもつかえる。

ただ、灯油を入手して補給する必要あり。

ガンガンに暖房する派としては、やはり出力が大きいものをオススメ。一酸化炭素中毒には注意!

 コロナ 石油ストーブ
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コンパクトなのも買ってみたけど、あまり暖かくならず、使い続けるか考え中。


というわけで、ちょこちょこ断熱のシートなど使いながら灯油ストーブとガスファンヒータを併用してます。


数年以内に本州で賃貸住宅も含めてセントラルヒーティングが普及する可能性はほぼゼロなので、適度に断熱シートなど使いながら家じゅうに灯油ストーブを配置するのが最適解?

2018年12月9日

寒い時期は着物も重ね着

寒くなってきたので、家では春夏用の着物を重ね着してます。

秋冬用の着物はどうしても重くなって、動きにくいんですよね。冬の普段着定番のウールはゴワゴワして堅い感じで、着心地がいまひとつ。ウールの羽織まで着た日には、動くにはかなり重いし邪魔。厚くて重いものにするよりも、薄くて軽いのを重ね着のほうが快適です。追加のコストが一切かからないのもいいところ。

家の中で着るなら全く問題ないです。見た目が気になる?確かに外に着ていくには一瞬考えますが、それでも後述する「でんでん前」なら気付く人しか気付かないかも。いずれにしても、フォーマルでないなら気にしなくてOKです。

まず一枚目を前で合わせて、次に二枚目を前で合わせて、と一枚ずつ前で合わせて重ね着(でんでん前)すると見た目はすっきりしますが、摩擦が大きくなるので動きにくくなるのが難点。二枚をまとめて一枚にしてから前で合わせて扱う(一つ前)と、いくらかはだけやすくて楽。

 でんでん前(すこしスクロールしてください)
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 一つ前
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一つ前で重ね着すると、暖かさと動きやすさを両立できます。特に浴衣として使える薄くて軽い長着を重ね着すると快適。

 長着
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また、二枚目は羽織るだけというのも楽。羽織を着るのではなくて、長着を羽織る。紐や帯で締めてなければいつでも脱げて調節しやすいし、やはり追加コストゼロ。収納場所も取らない。ただ、階段の登り降りには注意!裾を踏んでこけます。



現代の暖房がある生活が前提なら、動きやすさを損なわない程度の重ね着で快適なくらいには屋内を暖かくしておくのがよいです。

そもそも家の中でまで厚着の必要があるのは、家の中が寒いから。いまどき家の中で動きにくいほど厚着するなんて馬鹿げていると思います。身体が縮こまって肩が凝ったり、いろんなとこが痛くなったりします。悪くすると体調を崩してしまいます。ヒトは寒さに耐えられるようにはできていません。


実は、私にはロシアで転向した過去があります。以前の私は、冬になると、こたつから半径1m以内で過ごしていました。

しかし、「人々はどうやって寒さに耐えているのか?こたつがあるとも思えないし」と偵察に行ったロシアは、地上の楽園でした。どこにいってもめちゃ暖かくて快適。屋内で芯から身体が暖まってるので、氷点下の屋外にちょっと出たくらいではそんなに寒く感じない。

帰国してすぐに、こたつに別れを告げ、あらゆる暖房を躊躇なくつけるようになったのです。その話はまた今度。


とはいえ、動きを妨げない程度の薄いレッグウォーマーやアームウォーマーと組み合わせるのもおすすめです。洋服以上に着物はどうしても首・手・足が冷えやすいので。首は肌触りのよい手ぬぐいやネックウォーマーがいいでしょう。

 てぬぐい
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寒い時期の着物でまだわりと快適なものとしては、ネルの着物があります。ウールより断然動きやすい。暖かくて柔らかいので冬場は愛用してます。麻や綿と重ね着で。ちなみに、ネルってなんなのか調べたら、コットンでフランネルに似せたコットン・フランネルという生地なんですね。

 ミミズクヤ
 http://www.mimizukuya.com/about

男物も少ないながらあり。ただ、ミミズクヤ以外で男物のネルの長着、「寝巻き」として売られてる病院の浴衣みたいなの以外、Web上も含めてみたことないです。


寒さへのせめてもの抵抗として薄くて軽い着物を重ね着しつつ、あとは芯からあたたまる暖房をして、これからの冬を快適に過ごしましょう。

でも、理想は屋内すべてが浴衣一枚で快適なくらいのあたたかさ。既存の本州の建物ではなかなか厳しいのかなぁ。