2019年9月28日

ただ、湯浴み(ゆあみ)

風呂で石鹸もシャンプーもつかわない。 夏が終わった今が始めやすい時期だと思います。 はじめて数年になりますが、まったく困ってません。「お前は困ってないかもしれないが、こっちが困っている。とても臭っているぞ。」という方がおられましたら、やんわりとメッセージお願いします。 ちなみに、福山雅治もお湯だけで体を洗っているという噂ですが、「俺も福山みたいにフェロモン出したい!」と思って始めたわけではありませんよ。 お年寄りは肌のかゆみが問題になることが多いのですが、痒くてつらいというお年寄りにまずお話するのが、石鹸やシャンプーの使用を減らすかやめること。皮脂がなくなりすぎることが痒みの原因のひとつとされているからです。飲み薬を希望される方もおられますが、痒み止めの薬を飲むと元気がなくなったりコケたりすることがよくあるので、まずは石鹸とシャンプーをやめることからすすめてます。せいぜいいくらか汚れが落ちないくらいで、元気がなくなったり、コケて骨を折って寝たきりになったりするのと比べると、圧倒的に害がないですからね。 害がないと言ってすすめていながら、実際にどのくらいベタついたり、かえって痒かったりするのか知らなかったので、自分で数日やってみました。 やってみたら、特に何も困りませんでした。それで、そのまま現在まで継続しているわけです。というか、洗剤を使う習慣自体がなくなりました。いつから始めたか覚えてませんが、数年は経っています。 お年寄りで寝たきり、もしくはほぼ寝たきりの方で、何年も風呂に入っていない方けれども、代わりに温かい濡れタオルで身体を拭ってもらっている、という方が一定の割合でおられます。 この方式では、石鹸を使っていないことも多いです。でも、全然臭わないし、肌は綺麗な方が多いんです。介護してる側よりもきれいな肌の方が結構います。 なので、石鹸なしでも清潔に保てるというのは、私だけの特殊な事例というわけではなく、ある程度普遍性があることだと思います。福山もそうみたいですし。 そもそも、毎日風呂に入って何かしらの洗剤で体を洗うというのは、せいぜいここ百年くらいの特殊な習慣ですしね。
とはいっても、やはりいくらかベタつきます。ベタつきやすいのは、主に頭周辺。 ・耳の周り ・耳のひだの中 ・顎から首 ・顔面 ・頭皮 ・髪 髪以外に関しては、入浴時に手ぬぐいで少し撫でたりこすったりするとよいです。手ぬぐいのやさしい肌触りとはうらはらに、よく落ちます。   手ぬぐい   http://bit.ly/2XrTqsz 日本のマナーでは御法度ですが、浴槽の中で手ぬぐいを使って身体をサッと拭うのもオススメです。一人暮らしなら全然問題ないし、他の誰かと暮らしていても一番最後なら問題ないです。ほどよく垢が落とせますよ。公衆浴場では御法度です。 髪のベタつきについては、ある程度高めの温度のたっぷりのお湯で流せば、問題ないです。ただ、長い髪の方は落ちにくいかもしれません。 石鹸やシャンプーを使わないことのメリットは、皮脂を奪わないことだけではありません。 石鹸、洗剤の類が必要なくなるため、これらにかかっていたコストがゼロになります。 ピンからキリまで無数にある洗剤の中で、どれを買おうか迷うことがなくなります。どれも買わなくていいから。 ボトルがなくなるので、風呂場がすっきりします。プッシュしたのに出てこなくて困る事もなくなりますし、詰替えの手間もありません。ボトルの湯垢やカビを落とす必要もなくなります。 洗剤を泡立てたり、身体から洗剤を流したり、布をすすいだりする工程自体がなくなり、湯船につかってゆったりすることに専念できます。 洗剤が落ちきらなくてかゆみの原因になることもありません。 「体を清潔に保つ」が目的なら、石鹸やシャンプーはなくても何も困りません。 注意点がいくつか。 万人によいのかは、わかりません。もともと肌トラブルがある人は、悪化する可能性もあるかもしれません。経験がないのでなんとも言えません。 また上述の通り、髪が長い人は大変かもしれません。髪や頭皮の脂は、少し温度高めのたっぷりのお湯でないと落ちにくいと感じます。 プールのあとは、髪は結構ガサガサします。熱めのお湯で流すのみだと、いつもの状態に戻るのに数日かかります。シャンプーやトリートメントなど使ったほうが早く戻るのかも。 なんの道具も要らず、1円もかからないので、ぜひ今日から始めてみてください!