2019年10月30日

余白(空間)

余白をつくるだけで、空間の質が変わる。
今ここ、に集中できる。



広くても、モノだらけでは安らげない。たとえ一流の職人が本物の素材で作った空間で、素晴らしい調度品に囲まれていたとしても。

でも、なんの変哲もない三畳間や四畳半でも、十分な余白があれば、心地よい落ち着きを感じることができる。

何も置かない三畳間には宇宙が広がることができるけれども、ごちゃごちゃモノがある広間は、ぐちゃっと縮こまってしまう。




空間に余白をつくるための基本的な指針は以下2つ。

 ・床にモノを置いたままにしない
 ・机や台の上にモノを置いたままにしない


そのために、物をどこかに入れたり、減らしたり、捨てたりする。使っていないものや収納に入りきらないものは手放す。

とはいえ、なんだかんだで出しっぱなしになってしまうものなので、一日の終りに片付ける時間を5分でもつくるのが結局は楽で確実です。夕食の「ごちそうさまでした」のあとに片付けるのがおすすめ。



余白をつくるためにモノを減らす具体的な方法はいろいろありますが、個人的におすすめなのは、「ときめくか?」と使用実績の2つを掛け合わせること。これが現実的で有効なモノの減らし方かなと思います。

・「ときめくか?」

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  Netflix KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~
  https://www.netflix.com/title/80209379

  All Things KonMari’d 英語公式サイト
  日本語公式サイトより情報が豊富です。英語ですが。
  https://konmari.com


・使用実績

  実際に、とりあえず1年以内に使ったかどうか。
 


表にすると、こんな感じ。




「ときめく」かつ「使ってる」なら持っとくし、「ときめかない」かつ「使ってない」なら処分。これは文句なしですね。



「ときめく」かつ「使ってない」なら、もっと使ってみる。使おうと思ってもやはり使わないままなら、処分。本や趣味の道具なんかはここに入ることが多いと思います。


「ときめかない」かつ「使ってる」なら、そのまま使い続けるのもアリですが、使わない方法を考えてみるのもよいと思います。つまり、目的達成のための方法を変えてみる。

たとえば、下着をやめてみるとか、バスタオルをやめてみるとか、炊飯器を土鍋羽釜にしてみるとか、自家用車を徒歩、公共交通機関やカーシェアリングにしてみるとか。
同じ道具でもときめくものに変えてみる、のもひとつかもしれません。百均のものからデザイン性のよいものに変えてみるとか、プロ仕様のものにしてみるとか。



また、スパッと処分できない場合は、大きめの段ボール箱などを「いらないもの入れ」にして、とりあえず放り込んでしまうのもひとつです。2,3ヶ月たったら中を見てみて、使ってないようなら、誰かに譲るなり捨てるなりする。



こういう系統で、無料で参考になるのは、このあたりのサイト。

  AllAbout シンプルライフ
  金子さんの記事がおすすめです
  https://allabout.co.jp/gm/gp/407/library/


  筆子ジャーナル
  https://minimalist-fudeko.com




そんなことを繰り返して、最終的に「ときめく」かつ「使ってる」だけ残せたら、かなりすっきりすると思います。




こうやってできた素晴らしい空間に、おまけとして付いてくるのが、掃除のしやすさ。時間を設定しておけば、毎日勝手に掃除してくれます。あとはゴミの日にゴミ捨て場まで出しに行ってくれたら完璧なんですが、その機能はまだ実装されてません。

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また、モノをへらす以外で、空間に余白をつくるために意外と有効なのは、部屋をかなり暗めにすること。明るいと隈なく見えてしまい、部屋の端をはっきりと意識するせいか、空間の広がりを感じにくい。想像力が広がりを作り出す部分も大きいのだと思います。

  あかり
  https://chobiwafu.blogspot.com/2019/02/blog-post_27.html

  『陰翳礼讃』
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風呂場をろうそくやたねほおずきなどのあかりだけにすると、とても落ち着きます。

  たねほおずき
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さらにもうひとつ有効なのは、静かに目を閉じること。そして、ゆっくり深い息をする。できるだけ身につけるものを軽くして、胸をひらいて。腹の底から、吐いて吐いて吐いて吐ききって、吸う。



住まいにいくつか部屋があるなら、一部屋だけでも実践してみるといいですよ。居間や寝室、応接間だけでも。応接間があるような家では、応接間はいつも使っているわけではないので、普段の一人くつろぐ場所として整えやすいと思います。



あって初めて分かる余白のよさ。感じてみてください。