2021年5月31日

定期的に歯科受診する

トルコを旅行中、食事中にガリッと音がして、奥歯の詰め物が取れたよう。金属は見当たらなかったんですが、樹脂みたいなやつだったのかな、と判断しました。痛みもなかったので予定通り2週間後くらいに帰国してから歯科受診すると、実は詰め物が取れたのではなく、虫歯で歯が欠けていた。。。10年ほど前の話です。


その後、信頼している複数の人が「 3ヶ月に1度くらい歯科受診している」というので見習い、数年前から定期的に(といいながら延び延びになりつつ)歯科受診してます。以来、虫歯があっても軽い治療で済み、大変な虫歯になることなく過ごせています。


虫歯かどうかって、自分ではわからないんですよね。

痛かったり沁みたりすると受診しますが、虫歯ではなくて知覚過敏ということもある。

歯科受診して虫歯があるときに、手鏡を渡されて「ほら、ここが黒いでしょう」と見せてくれることがあるんですが、 そう言われればそうかなぁくらいしかわかりませんし、自分で洗面所の鏡で見たとしても絶対に判断できない。


身体のように健診があればいいですが、歯の健診はあまり行われていないのが現状です。歯周疾患検診というのを自治体がやってはいるものの、5年とか10年とかに1回しか受診できません。一部の福利厚生が手厚い会社で定期健診の項目に導入されていることがあるくらい。


なので、結局のところ、自身で定期的に歯科受診する以外に歯の健康を保つ方法はありません。



歯医者さんによると、歯が痛かったり沁みたりしなくても、歯石を取ってもらうために定期的に診てもらうのがよいそう。歯石はどうしてもたまるものらしい。取ってもらうと歯と歯茎の間がすかっとして、たまってたんやなぁと感じます。

歯の磨き方の指導を受けられるのも良いところ。私の場合は、歯の並びに対して横にスライドして磨いていたのを、歯茎から歯先へ手首を返して上下方向に磨いてみるよう指導を受けました。やってみると、次の回に「きれいに磨けてますね!汚れが全然のこってない!」と褒められ、それからは幸い虫歯になってません。歯の形も生え方も、口内環境も一人ひとり違うので、ご自身に合った磨き方をみつけてください。


定期受診を途切れさせないコツは、支払い時に次回予約を取ってしまうか、少なくとも受診後すぐにカレンダに次回予定を入れてしまうこと。3ヶ月先の予定となるとわからないことも多いですが、とりあえずカレンダに入れておいて、近くなって無理なら変更するのがおすすめです。



日本では保険適応の歯科治療は安価に受けられますが、安いからといって虫歯になってから安く治療するのでは本末転倒。

歯石を取るだけなら、自己負担が大体2000円台くらいな印象です。年に4回受診しても1万円ほど。

「虫歯じゃなくても保険診療OKなの?」と思って最初の頃に聞いてみたところ、「歯石除去をお願いしたい」と伝えると問題ないそうです。


あまり触れられることがない歯の健康ですが、大事です。食べることにストレスがあると、日々の楽しみが大きく損なわれます。


歯科の定期受診、是非してみてください。

特に、私のように何度も虫歯になっているような人は、必須だと思います!

2021年5月24日

非医療職のための妥当な医療情報源

医療情報を検索すると、上の方に出てくるのは、サプリや検査、本やセミナー、機械やお守りなど、何かしらの広告であることが多いです。個人で広告無しですごく良いページを作っている人もいますが、いわゆるトンデモ情報も多く、そのページがまともかどうかを判断するにはそれなりの医療の知識や常識が必要。 正直なところ、医療職でない人には難しいと思います。


医療職ではない人向けに、使いやすく妥当な医療情報源がないかと探していたところ、見つけました。

NHS

https://www.nhs.uk/


イギリスの国民健康保険みたいなもののサイトで、現代の西洋医学で妥当とされていることが簡潔にまとまっています。NHSにある情報をみるだけで、わりと医者に行かなくてよくなると思います。医療費も手間も省けます。

また、あえて余計なことは書いていないのを感じます。この加減が絶妙。


「何をすべきか、何をすべきでないか、いつ医者に行くべきか、どんなことが自分で家でできるか」といった、困ったときにすぐ必要な情報を中心に書いてあります。病気の症状や原因の説明、どんな検査や治療が行われるかについても、わかりやすい言葉で解説されています。情報の更新日時と次回の更新期限も書いてあり、どの項目も3年に一度程度はアップデートされているようです。

医者に行って、治療する、入院する、となった場合も、その流れや選択肢がわかります。医師の診療内容がNHSサイトの記載と大幅に違う場合は、ここ数年以内の西洋医学の大きな流れに沿っていない可能性があります。セカンドオピニオンを求めるきっかけになるかもしれません。



ただ、当然、英語です。

なぜわざわざイギリスの英語サイトを出してきたかというと、日本語では、非医療職の人が困ったときに参照するのに良い、公的機関が監修したサイトが見つからなかったからです。

探している情報が幸運にも厚生労働省ホームページにあればよいのですが、何かしら症状があったり心配だったりして困ったときに多くの人が調べると思われるような情報は載ってないんですよ。制度や難病、感染症などの情報が中心です。

小児科では、小児科学会による「こどもの救急」という良いサイトがあるんですが、残念ながら対象年齢が生後1ヶ月から6歳まで。

こどもの救急

http://kodomo-qq.jp/



NHSは、非医療職の人が困ったときに、まず参照するための情報源として非常に良くできているので、日本語で使う方法を考えてみました。


・NHSを日本語で使う方法

1. 症状や病名など、調べたい内容をGoogle翻訳を使って英単語にする

Google翻訳

https://translate.google.co.jp/?hl=ja


2. The NHS Websiteにアクセス

NHS

https://www.nhs.uk/


3. 右上の検索ボックスに、さっき調べた英単語をコピー&ペーストし、Enterを押す


4. 該当する項目をクリック(注1)


5. ページごとGoogle翻訳する(注2)


(注1)

4.で該当する項目が出てこない場合は、検索ワードを別の日本語にして、1.からやり直してみましょう。

・別の日本語にする方法

調べたい項目を日本語のまま検索する。

何かしら別の表現がされているのを探して、それを使ってみる。


(注2)

Google翻訳された文の意味がよくわからない場合は、DeepLも使ってみてください。両方使えば大体なにを言いたいのかはわかることが多いと思います。

DeepL

https://www.deepl.com/ja/translator



「こどもの救急」にある主な項目だけ、NHSサイトに対応した用語を載せておきます。

    発熱 fever

    吐き気 nausea

    せき cough

    ぜえぜえする shortness of breath

    腹痛 stomach ache

    便秘 constipation

    皮膚のぶつぶつ rash, hives, dermatitis, eczema

    下痢 diarrhea

    頭痛 headaches

    動物に咬まれた animal and human bites

    虫に刺された insect bites and stings

    やけど burns and scalds


また、よく出てくるイギリスの医療制度特有の用語は、以下のとおりです。

    GP かかりつけ医

    999 日本の119(救急車を呼ぶ)

    111 電話の医療相談サービス 日本の#7119の守備範囲を拡げたようなもののようです

    A&E 救急外来



もうひとつ使えそうなのは、メルクマニュアル。こちらは日本語化されています。スマホアプリもあり。

メルクマニュアル

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0


ただ、記載が多すぎる。全部読むのはけっこう大変ですし、必要な情報にすぐにたどり着くのは難しいと思います。どうしても英語を翻訳するのが嫌な人や、NHSの項目が見つからない時、追加の情報がほしい場合にはいいかも。



もちろん西洋医学が全てではないですが、西洋医学に関しては他のサイトを探すよりも、まずNHSの記載を読む方が役に立つと思います。


NHSのサイトには、睡眠や体重管理、禁煙、避妊や性感染症、妊娠や周産期といった生活と関わりの深いトピックについてもまとまった妥当な情報が載っています。なんと歯科までカバー。ぜひ使ってみてください。

2021年5月17日

モノのけ − ずっと床に置いてたモノを動かしてみる

引越して半年以上たちますが、ずっと床にモノが積んである区画がありました。あまり通らない通路、玄関の隅、階段や寝室の一部にも。

気付くと、積まれたモノの上や周りに、引越し後にさらにモノが置かれて増殖している。。。モノが床に置きっぱなしになっている場所は、モノを引き寄せますね。


来客の無い昨今でしたが、工事で業者の方に入ってもらうのをきっかけに、思い切って置かれていたモノを動かしてみたところ、非常にすっきりしました。視界から雑音がなくなり、モノからの圧迫感もなくなりました。それだけで、いくらか身体も心も緩んだ気がします。引越しのとき、それまで暮らしていた部屋から荷物を運び出すとスッキリ感じるあの感覚が蘇りました。


スッキリする以外にもさまざまな実益が。


・歩きやすくなる

通るたびに何かを避けなくてよくなる。踏んだり、つまづいたり、小指をぶつけたり、裾が引っかかったり、姿勢を崩してこけそうになったりしなくなる。真ん中をまっすぐ歩ける。


・掃除しやすくなる

ルンバが仕事しやすくなる。そうでなくても、物がずっと置いてあると周りに埃が溜まるんですよね。


・モノの取り出しや、戸の開け閉めがしやすくなる

置かれているモノ自体から取り出すときも、押入れや引き出し、戸の周辺にモノが置かれている場合も、モノがなくなると開け閉めしやすくなる。奥のものや下のものが取れないとか、戸が開けにくいとかいうことがなくなる。


・災害対策にも

地震や火災の時にも脱出を妨げない。




さて、動かすモノは、どこか別の場所に移動するか処分するかしないといけないわけですが、すぐに全て処分できるわけもなく、とりあえず他の部屋へ動かしただけのモノもたくさんありました。


それでも、いままでモノがあった場所を空にしてみると、「こんなにすっきりするのか」と実感できる。


そうすると、空にしたところには、二度とモノを置くまいと思うようになる。


いまモノが置かれている場所をいったん完全に空にしてしまうことが大事なんだと思います。置かれているモノを、今ある場所から、とりあえず廊下の別の場所や別の部屋へでもよいので動かして。


そして、置かれていたモノを別の場所に動かすと、「しまうか処分するかしよう」という気になるもんです。動かしている最中にも「処分しようかな」と感じますし、移動先が前よりごちゃっとするのを見ても感じます。移動先にはもともと物が置かれていなかったわけで、物が置かれると余計に邪魔だと感じるのかもしれません。目に触れるようになりますしね。


こうして何も置かない床の面積が徐々に拡大していきます。




モノをのける話を書いてて、なんとなく「『モノのけ姫』とか名乗ってる女ミニマリスト、いそうやな」と思って検索しましたが、見つからず。権利関係がめんどくさいからですかね。


「片付ける!」のはハードルが高くても、「置きっぱなしのモノを、ちょっと動かしてみる」くらいの軽い気持ちでやってみると、いいんじゃないかと思います。

2021年5月3日

身体をゆする

中華圏で朝に散歩していると、おばちゃんが腕を振って歩いているのをよく見かけます。ひたすら前後に振ってる人もいれば、振った両腕を身体の前と後ろで合わせたり、 上下に振って頭上と腰の前で合わせたりしてる人も。

肩がほぐれてよさそうなので、たまに散歩しながらやってたんですが、こないだ美容師さんと話してて「スワイショウって知ったはります?腕を前後に振りながら腹式呼吸するんですけど、朝晩20分ずつやってたら、五十肩が上がるようになりました」と教えてもらい、検索してみたら、朝のおばちゃんの動きと似てるんです。


スワイショウ 甩手 shuǎi shǒu

日本

https://www.youtube.com/watch?v=iwhu4sFAS7I

香港

https://www.youtube.com/watch?v=ze0LuL5-sKw



他にも身体をゆする健康法というのはみたことがあって、

西式健康法 毛管運動

https://www.youtube.com/watch?v=kLa8HB79ot4

ぷるぷる気功

https://www.youtube.com/watch?v=OgddM-Zo77o


ぷるぷる気功の本によると、「乱れた爪楊枝をゆすっていると揃う」という例えがされています。

↓ 本の該当ページを写真に撮ったものだと思います

http://seitenno-hekireki.seesaa.net/article/341960409.html



そして、施術を見たことのある鍼灸師や理学療法士も、身体を持って揺すってます。




要は、力を抜いて身体を揺すると、筋肉だけでなく自律神経なんかもほぐれて、肩だけでなく様々なところが調子よくなるみたいです。少なくとも、揺すってるとこの筋肉はほぐれるし、ゆするので体が温かくはなります。


一定の効果はあって、大きな害はなさそうなので、どこかしら調子の悪い人はやってみては?もちろん完全無料!自宅から出なくてもできるので、外出自粛期間にもぴったり!





と動画を引っ張ってきつつ書いてて、特に香港のは「どっかで見たことある動きやな」と思ったら・・・ラジオ体操やん!


ラジオ体操第一

https://www.youtube.com/watch?v=feSVtC1BSeQ



多分、ラジオ体操でも充分効果があるんだと思うんですが、ありがたみを感じにくいというのはあるかもしれません。というわけで、スワイショウや毛管運動、ぷるぷる気功など、試してはどうでしょうか。毛管運動やぷるぷる気功は、起きられない人でもできそうなので、そういう使い方もありかも。