あかり
「電気」を「あかり」にかえませんか?
いま朝の5時です。真っ暗な四畳半の部屋に灯油ストーブだけをつけています。炎が暖かく、やわらかい。
闇を照らすことで、見えなかったものが見えてくる。けれども、明るくすれば全てが見えるわけではなく、かえって見えなくなってしまうものも、感じられなくなってしまうものもたくさんある。
その闇と光のせめぎあいを絶妙なところにおさめてくれるのが、「電気」ではなく「あかり」。キャンプファイヤー、キャンドルディナー、ろうそくだけを灯しての怪談にあるような情感が生まれます。
あかりだけが明るくてまわりはうっすらとしか見えないところに、奥行きや凄みがある。
人間の目には見えていないもの、人間には感じることができない、観測することすらできないものがあるのだということをほのめかすようなあかり。
いまや紐を引いたり、スイッチやボタンを押したり、「アレクサ、電気つけて」と声をかけたり、何かしらのワンアクションでパッと瞬時に電灯がつくのが当たり前ですが、ふわっと明るくなる火のあかりにはまた違った良さがあります。
そんな火のあかりの良さを感じられる作品をご紹介。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
大工の聖ヨセフ など
https://bit.ly/2Vd5XdS
谷崎潤一郎
陰翳礼讃
https://amzn.to/2SVq1nA
こちらはKindle版なら無料。
スマホのKindleアプリで無料で読めます!
火のあかりといってもいろいろありますね。
家庭で利用可能なものは、次のようなものでしょうか。
ろうそく
炭
ガスストーブ
灯油ストーブ
薪ストーブ
!火事・やけど・一酸化炭素中毒に注意!
ろうそくは暖かくはならないですが、冬以外は使いやすいです。
炭火のあかりには独特の暖かみがあります。赤く熾ったり静かに沈んだりするのが楽しい。近くだけしか暖かくならないので、冬以外の使用もおすすめ。
でも、やっぱり手間はかかります。煮炊きに炭を普段から使っていた頃は、寝る前に囲炉裏や火鉢の灰に埋め、朝に掘り出してまた火種に使って火を絶やさないようにしていたそうですが、現代の生活でそれをやるのは難しいです。
火のあかりに共通するのは、変化すること。「うごき」が火のあかりの特徴です。
その点で面白いのは、和ろうそく。そのへんで広く売られているのは洋ろうそくで、それとは違います。火が時折こまかくふるえるたり、ときどき「ばちばちっ」となにかが弾ける音がしたりするのも面白いですよ。
和ろうそく
https://bit.ly/2TfNy2Z
灯油ストーブでは、ストーブの上の空気が揺れて、向こう側の景色が揺れるも楽しい。また、火の強さ、ひいてはあかりの強さを調節できるのも素晴らしい特徴です。明るすぎるよりは消えないギリギリのところが、趣としても、燃費的にもいいですよ。
ただ、これらのあかりを使うのはそれなりに面倒だったり、環境が必要だったりします。なかなか大変という場合は、代替案としては電球色LEDですね。
LEDの電球にも昼白色とか電球色とかあるのですが、これはなにかというと、白い光かオレンジがかった光かということです。昼白色は白い光。電球色はオレンジがかった光。
細かい話は省きますが、家では主に電球色を使って、必要なところだけ昼白色を使うのがおすすめです。それも、天井の照明には使わず、デスクライトなどを部分的に使うと効果的です。昼白色では明るいだけでグラデーションが乏しく、深みがない印象になりがちです。
光が強くなると見えるようになるものと見えなくなってしまうものがあります。朝日がさした瞬間に全てが変わってしまうように。
また、電球色の中でも明るさで全然違います。100Wは明るすぎ。60Wもかなり明るい。もっと暗めでもいいのですが、同居人からは苦情が出るかもしれません。暗めがおススメです。
また、透明な電球と白い電球でもかなり変わるので、両方買って試してみるといいですよ。
電球色LED 40W相当(白いの)
https://amzn.to/2Nls8fd
LED電球 40W形相当(透明)
https://amzn.to/2E6TFgk
そして暗めで変わり種としておすすめなのが、このLEDランタン。
スノーピーク
たねほおずき
https://amzn.to/2NkZHy8
持ち運びできるあかりはとてもいいです。
ろうそくもそうですが、燭台ごと持ち運べるので、暗さや静けさを保ったまま、部屋から部屋へ移動したいときに便利です。
あかりの話しをしてきましたが、大前提として、明け方や、少し日が暮れてきたくらいの暗さなら、室内のあかりをつけないことが趣や落ち着きにつながります。ちょっと暗いかなと感じるときに、明るくはなくてもすごく暗くはないなら、すぐにあかりをつけずにしばらくそのまま過ごしてみてください。
少しでも見えているなら、余計なものが見えなくなっていいという面もあります。片付いてない部屋の有様とか、床に落ちてるゴミとか。
居間のあかりだけでも昼白色ではなく電球色に変えてみると、世界が変わります。基本は電球色の電灯で、必要な場合だけ昼白色のあかりを使うのがよいです。電球の値段は一緒なので。
「電気」を「あかり」にかえるだけで、ぐっと雰囲気が出ます。
コストもそんなにかからないので、是非!
いま朝の5時です。真っ暗な四畳半の部屋に灯油ストーブだけをつけています。炎が暖かく、やわらかい。
闇を照らすことで、見えなかったものが見えてくる。けれども、明るくすれば全てが見えるわけではなく、かえって見えなくなってしまうものも、感じられなくなってしまうものもたくさんある。
その闇と光のせめぎあいを絶妙なところにおさめてくれるのが、「電気」ではなく「あかり」。キャンプファイヤー、キャンドルディナー、ろうそくだけを灯しての怪談にあるような情感が生まれます。
あかりだけが明るくてまわりはうっすらとしか見えないところに、奥行きや凄みがある。
人間の目には見えていないもの、人間には感じることができない、観測することすらできないものがあるのだということをほのめかすようなあかり。
いまや紐を引いたり、スイッチやボタンを押したり、「アレクサ、電気つけて」と声をかけたり、何かしらのワンアクションでパッと瞬時に電灯がつくのが当たり前ですが、ふわっと明るくなる火のあかりにはまた違った良さがあります。
そんな火のあかりの良さを感じられる作品をご紹介。
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家庭で利用可能なものは、次のようなものでしょうか。
ろうそく
炭
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ろうそくは暖かくはならないですが、冬以外は使いやすいです。
炭火のあかりには独特の暖かみがあります。赤く熾ったり静かに沈んだりするのが楽しい。近くだけしか暖かくならないので、冬以外の使用もおすすめ。
でも、やっぱり手間はかかります。煮炊きに炭を普段から使っていた頃は、寝る前に囲炉裏や火鉢の灰に埋め、朝に掘り出してまた火種に使って火を絶やさないようにしていたそうですが、現代の生活でそれをやるのは難しいです。
火のあかりに共通するのは、変化すること。「うごき」が火のあかりの特徴です。
その点で面白いのは、和ろうそく。そのへんで広く売られているのは洋ろうそくで、それとは違います。火が時折こまかくふるえるたり、ときどき「ばちばちっ」となにかが弾ける音がしたりするのも面白いですよ。
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灯油ストーブでは、ストーブの上の空気が揺れて、向こう側の景色が揺れるも楽しい。また、火の強さ、ひいてはあかりの強さを調節できるのも素晴らしい特徴です。明るすぎるよりは消えないギリギリのところが、趣としても、燃費的にもいいですよ。
ただ、これらのあかりを使うのはそれなりに面倒だったり、環境が必要だったりします。なかなか大変という場合は、代替案としては電球色LEDですね。
LEDの電球にも昼白色とか電球色とかあるのですが、これはなにかというと、白い光かオレンジがかった光かということです。昼白色は白い光。電球色はオレンジがかった光。
細かい話は省きますが、家では主に電球色を使って、必要なところだけ昼白色を使うのがおすすめです。それも、天井の照明には使わず、デスクライトなどを部分的に使うと効果的です。昼白色では明るいだけでグラデーションが乏しく、深みがない印象になりがちです。
光が強くなると見えるようになるものと見えなくなってしまうものがあります。朝日がさした瞬間に全てが変わってしまうように。
また、電球色の中でも明るさで全然違います。100Wは明るすぎ。60Wもかなり明るい。もっと暗めでもいいのですが、同居人からは苦情が出るかもしれません。暗めがおススメです。
また、透明な電球と白い電球でもかなり変わるので、両方買って試してみるといいですよ。
電球色LED 40W相当(白いの)
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そして暗めで変わり種としておすすめなのが、このLEDランタン。
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持ち運びできるあかりはとてもいいです。
ろうそくもそうですが、燭台ごと持ち運べるので、暗さや静けさを保ったまま、部屋から部屋へ移動したいときに便利です。
あかりの話しをしてきましたが、大前提として、明け方や、少し日が暮れてきたくらいの暗さなら、室内のあかりをつけないことが趣や落ち着きにつながります。ちょっと暗いかなと感じるときに、明るくはなくてもすごく暗くはないなら、すぐにあかりをつけずにしばらくそのまま過ごしてみてください。
少しでも見えているなら、余計なものが見えなくなっていいという面もあります。片付いてない部屋の有様とか、床に落ちてるゴミとか。
居間のあかりだけでも昼白色ではなく電球色に変えてみると、世界が変わります。基本は電球色の電灯で、必要な場合だけ昼白色のあかりを使うのがよいです。電球の値段は一緒なので。
「電気」を「あかり」にかえるだけで、ぐっと雰囲気が出ます。
コストもそんなにかからないので、是非!