2018年12月15日

寒すぎる屋内

日本の屋内は寒すぎです。昔からの和風の建物はもちろん、比較的最近建った家でも。なにせ、ほとんど外と同じ温度。天気のいい日は家の中のほうが外より寒かったりします。北海道は違うらしいですが、近年、冬の北海道は行ってないのでわかりません。

冬なので外が寒いのは仕方ないですが、21世紀だというのに、寒すぎて家の中でまで厚着するというのは、やはり馬鹿げています。

暑さはなんだかんだ言っても日陰や風通しのよいところにいれば過ごせますが、寒さを放置すれば死あるのみ。死ぬところまで行かなくても、体調を崩しやすいです。身体が固くなって肩もこるし、怪我しやすいし、いわゆるヒートショックも危険です。


ロシアは素晴らしかった。訪れたのは最も寒い2月ではなく12月のモスクワとサンクトペテルブルクでしたが、最低気温が−10℃くらいで最高気温が0℃くらいでした。その気温でも、まさに地上の楽園でした。

宿に着いて、まず告げられたのは「暑かったら窓あけて」。部屋に入ると、麗らかな春の日のよう。暖房がついていても、どこかうすら寒く、厚着で身をかがめて過ごしがちな日本の冬とは完全に別世界でした。冬でも身軽な格好で背筋を伸ばしてのびのび動けるというのはこんなにも快適なのかと感動を覚えました。

出掛けても、どこに行っても建物に入れば、コートの前を開けるか脱ぐかしないと暑い。地下鉄への入口はデパートの入口のような感じで二重ドアなのですが、構内が温かいので、寒い地上の屋外に向けて温風が吹き出し続けていて、二重ドアが内も外もずっと外側に半開きになってました。百貨店のアイスクリームの出店には長蛇の列ができてました。

そんな感じで屋内にいるときに芯から温まっているので、外に少し出ても全然寒くない。


寒い季節に行ったことがある他の国も、建物に入っても上着を着ていたいと感じることなく、ほとんどは日本より暖かかったです。イタリア、スペインやドイツ、オーストリア、チェコ、クロアチア、ギリシア、トルコ、雲南省、上海。大陸だけではなくて、イギリス、アイルランドあたりも。


これらの場所がどこも温かいのに、日本だけどこへ行ってもうすら寒いなんて、何か根本的なところで間違っているとしか考えられません。

ちなみに、屋内が寒かったことで思い出すのはチベットの田舎の宿。激寒でした。雪が降ったり風が吹いたりしないだけ外よりマシなんですが、布団に簀巻きになっていないと寒くて寝られないレベル。いままで泊まったことある宿の中で最凶の寒さでした。。。


寒くても温かいところの秘訣は、気密性+セントラルヒーティングのパネルヒーターのよう。この2つが静けさにもつながって快適です。そう、暖房としてエアコンがガンガンにかかっていてガーガーうるさいという記憶がないです。そもそもエアコン自体あまり見かけない。そして、パネルヒーターにかけておけば洗濯物がすぐ乾く。ただ、何もしないと乾燥しますが。

冬のロシアから帰国して即、こたつを捨てました。それまでは、こたつ以外は暖房を使わず、風呂とトイレ以外はこたつから半径1m以内で暮らしてました。寝るのも、もちろんこたつに入って。しかし今となっては、よほど生活に困窮することがない限り、こたつ生活に戻ろうとは思いません。

こたつはそもそも、こたつから離れられなくなってしまう。振り返ってみると、見えない鎖で繋がれた幸せだったと思います。家の中を何も意識せず快適に歩き回れてこそ、ほんとうの幸せ。


さて、気密性もセントラルヒーティングもない日本の家で、こたつもなしにどうすればいいのか?

気密性を上げるためには、気密性の高いところに引っ越すか、そういう家を自分で建てるか、いま住んでいるところにプチプチやクッション、シートなどを貼りまくるか。

前二者はすぐに思うような物件が見つかるわけではないし、最後のは暗くなったり見苦しくなったり、風通しが悪くなったりしがち。

となると、とりあえず、もうガンガンに暖房するしかない。気密性の低い家で11月下旬から4月上旬くらいまでガンガン暖房しても、せいぜい年間十万円もかからなさそう。下手に引っ越すよりも手堅い。



暖房の手段を比較検討。

・エアコン
いまひとつ暖かくならない印象。特に、もともと屋内が寒すぎるような住宅では。乾燥する。


・ガスファンヒーター
すぐに温かい風が出る。つけたり消したりが素早く簡単にできて便利。ガス栓さえあれば手軽。ただ、ガス栓がなければどうしようもない。風や音はわりとある。一酸化炭素中毒には注意!

 大阪ガス ガスファンヒーター 11畳-15畳
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・ガスストーブ
ガス栓の問題は共通。カセットボンベで使える製品も多いが、出力が低め。一酸化炭素中毒には注意!


・灯油ファンヒーター
ガスファンヒータを使ってみて、風や音がないほうがいいと思ったので検討せず。一酸化炭素中毒には注意!


・灯油ストーブ
静か。火の温かみもある。お湯も沸かせる。ということは、暖まりながらいつでも燗ができる!直火でも湯煎でも。煮物もできます。

ガスファンヒータと違って、設置場所がガス栓に縛られない。災害時に電気なしでもつかえる。

ただ、灯油を入手して補給する必要あり。

ガンガンに暖房する派としては、やはり出力が大きいものをオススメ。一酸化炭素中毒には注意!

 コロナ 石油ストーブ
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コンパクトなのも買ってみたけど、あまり暖かくならず、使い続けるか考え中。


というわけで、ちょこちょこ断熱のシートなど使いながら灯油ストーブとガスファンヒータを併用してます。


数年以内に本州で賃貸住宅も含めてセントラルヒーティングが普及する可能性はほぼゼロなので、適度に断熱シートなど使いながら家じゅうに灯油ストーブを配置するのが最適解?