2021年4月30日

平日の昼間に時間を作る

・「こんなにいい天気なのに、仕事かぁ」と思うことがよくある

・最も時間を使っている仕事以外にもやりたいことがある

・大切な人と過ごす時間を増やしたい

・なんか疲れがとれない


そんな人は、「職場の建物で月金9時5時」以外の仕事の仕方を考えてみる時期かも。



業種にもよりますし、簡単なことではないかもしれません。ただ、「職場の建物で月金9時5時」の延長線上は、どこまで行っても「職場の建物で月金9時5時」。具体的な行動をとらないと、永遠に変わらない。

本当は、拘束時間ではなく仕事の結果で報酬が発生する働き方を取り入れられたら一番です。ただ、誰にでもできることではない、というより、ほとんどの人は拘束時間で報酬をもらうほうが楽。

ある程度の拘束時間で賃金を得ながら、徐々に「職場の建物で月金9時5時」でなくしていく、くらいが現実的かもしれません。



・拘束時間を短くする

まずは週4にしたり、9時3時とか1時5時とかにしたり、5時になってなくても仕事が終わったら帰っていい職場に移ったり、そうできるように交渉したり、から。


仕事には一定時刻までその場にいないといけないものと、やることを終わらせさえすれば帰ってもよいものがあります。

その場にいないといけない仕事なら、いる必要がある時間を減らす。

やることが終わったら帰っていい仕事なら、とっとと終わらせて帰る。

そして、5時に終わらせるつもりでやると5時より早くは終わらないので、3時くらいには終わらせるつもりで計画を立ててやる。5時に終わるために5時に終わらせる計画をたてると、なにかアクシデントがあったらもう無理です。3時には終わらせようとしているからこそ5時には終わるし3時や4時に終わることもある。

上限を定めるとその中で何とかやりくりするようになるものです。仕事時間をなんとなく延ばしても、なんとなく埋まってしまうだけ。



・拘束時間の中での自由度をあげる

会社の建物にいなくてもいいようにする。PCを使うのがメインな仕事の人は、自宅はもちろん、コワーキングスペースでもいいし、木陰やテントで仕事できたら、さらにはワーケーションできたら、だいぶ違うと思います。

仕事内容的にそれは厳しい人も、休憩時間に外に出たり、場所を選ばない仕事方法へのシフトを考え続けると、違ってくると思います。

規定の時刻までその場にいる必要がある仕事でも、仕事を早く終わらせて、残った時間で他のことをするくらいならできるかも。少なくとも、自分の関心事について考えるくらいは、誰も妨げることはできないはず。



・生活コストを下げる

労働時間を減らして収入が一時的に少し下がっても耐えられるように、支出をへらす。労働して賃金を得る働き方をしている以上は、稼ぐ必要のある金額で働き方の自由度が大きく違ってくるので、非常に重要です。

固定費を減らし、変動費の中で大きなものを減らしつつ、節約術をコツコツ重ねれば、生活のクオリティを大きく下げなくても結構なんとかなるもんです。目指すは可処分所得の50%以下での生活。そうすれば、少々の思わぬ出費があっても耐えられます。



・そもそも、月金9時5時で働き続けられるようにはできてないと思うんです、ヒトは。

月金9時5時という働き方がどこから出てきたのかというと、産業革命で労働条件が悪化し、さまざまな闘争ののちに法定労働時間が定められるに至ったようです。要は、「長時間労働なんて、ここ200年程度の一時的な習慣でしかない」ということです。

週40時間とか1日8時間とかいうのは労働基準法での上限です。繰り返しますが、「上限」です。それ以上働かせてはいけない基準です。「真人間なら働かないといけない時間」ではない。

そんなに長時間、集中し続けるのは無理。できる人はいますが、それは一部の人だけ。100mを10秒以下で走れる人もいる、くらいの感覚です。そして、できるからといって続けられるとは限らない。40年以上続けるには、それなりの適性が必要です。

大半の人は、通勤+職場に8時間もいるというだけで疲れる。それに家事や育児も追加となると、絶対無理。

無理なことはやらない。





ちなみに、平日の昼間に時間が取れると、すべてにおいて人口密度が下がります。


街も店も交通機関も空いている。

何をするにも待ち時間が減る、というか、ほとんどない。


心身ともに緊張が解ける。


余裕があるので、物事に落ちついて取り組める。

ちょっと立ち止まって考えたり鳥の目で物事を見たりできるような気がする。

「世界は平和だ、今日も素晴らしい」と思えるようになる。


役所や金融機関について、「平日はみんな仕事なのに、なぜ土日や夜間に開けないのか」と以前は思ってましたが、利用者が月金9時5時という働き方を変えることの方が、その人の将来のためにも、社会全体のためにもいいと思うようになりました。

サービスを使いやすくするためには、窓口の営業時間を延長するのではなく、オンラインで手続きできるようにすることが解だと思います。



わずか数時間でも半日でも、平日の昼間に自分の時間をとれるようになると、世界が変わります。多分、死亡率が下がると思います。


Web環境の充実や社会通念の変化によって年々やりやすくなってると思うので、ぜひ検討してみてください。