2021年4月15日

ヒゲを剃らない

会う人に「ヒゲ、伸ばしたはるんですね」と言われますが、伸ばしているというよりは、剃ってません。


楽です!きっと、女性がすっぴんでいるのと同じようなもんだと思います。



おそらく2020年9月の連休から、「常にマスクしてるし、そんなに見苦しくないやろ」と思って髭を剃らなくなりました。それまでも毎日は剃らなくていいと思って週に2回ほどにしてはいましたが、完全にゼロに。ヒゲを剃ってない期間は人生最長になりました。



幸い苦情は出ていないよう。


最初は「毎日マスクをしないといけない生活が終わるまで」と思っていましたが、それはどうやら相当先のことになりそうです。




・メリット

髭を剃る行為自体がなくなると、様々な余裕ができます。


まず、空間。当然、髭剃りという道具がいらないので、置く場所が必要なくなる。使い捨て髭剃りを使っていたのでストックがあったのですが、ストックを置くスペースも必要なくなりました。


消耗品を買い続ける必要がなくなるので、お金にも余裕ができます。電動の髭剃りを使っている人でも電気代や機器更新のコストがなくなります。


時間にも余裕ができます。髭剃りに使う時間はなくなるし、ストックを買う手間もなくなる。電動の人でも、機器の手入れの時間や機器更新を検討する時間がなくなるでしょう。


心にも余裕が。ヒゲを剃るのを忘れて「しまった!」と思うことがなくなる。だって、そもそも剃らないから。


あとは、話のネタになったり、トレードマークになったりします。わかりやすくするためのあえての表現ですが、ハゲやデブ、メガネと同じ程度にはわかりやすい要素となります。私の場合は父親もヒゲを生やしているので「お父さんみたいにならはったね」と好意的な感想を聞くこともしばしば。


見た目が、髭を剃った姿よりも、強そうに見えます。「見える」だけで、実際に強くなるわけではないですが、いくらか防犯に効果があるかも。

皮膚がいくらか保護されるとは思います。保湿や保温の効果が期待できます。肌が弱い人は、いちど試してみてもいいんじゃないでしょうか。

貫禄が出る気はします。経験を重ねることや老成を売りにできる立場なら、メリットとして働きうる。




・デメリット

唯一こまったのは、Webでの口座開設時に、アップロードした証明書の写真とスマホでの自撮りが何度やっても照合されなかったこと。私の運転免許証の写真は髭ありで(剃らなくなってから更新をむかえたのでたまたま)、個人番号カードの写真は髭なしなんですが、髭なしの個人番号カードでは通らず。。。髭ありの運転免許証に変えると通りました。いまは機会がないですが、出入国時にはちょっとハードルが上がるかも。


あとは些細なことばかり。


つい触ってしまう。髪の毛をいじっているのと同じで、ヒゲをいじっている姿は落ち着きがないように見えてしまいます。

一定以上まで伸びてくるとマスクに収まりきらなくなる。マスクの効果自体はそう変わらないと思いますが、「ハミ毛感」は出てしまいます。なので、手である程度まとめてマスク内に収納してます。

ヒゲ自体を清潔感がないと感じる人もいる。「清潔感があるかどうか」というのは受け手の感性に大きく依存するし、普段の人間関係にも大きく影響を受けるので、誰にでも対応する清潔感を保つのは難しい。ただ、清潔さを保つことと、それなりの秩序は必要かも。

食べ物を口に近づけた時に髭についてしまったり、湯呑や盃がヒゲに触る感覚が邪魔になったりすることがある。

上着のジッパーを上げたときに、あご髭が挟まることがある。

そよ風が吹くと、こそばい。




・逆にヒゲを剃る理由は何?

現代の日本で何故そうなっているのかわかりませんが、周りがそうしているからなんとなく、くらいでしかないんじゃないかと思います。

外国も含めて絵画や彫刻に残っている古代の男は、坊さん以外はだいたい髭を伸ばしてますし、現代でもインドやアラブの男たちは伸ばしてます。

髭ありは、ヒトのオスとして本来の姿であり、何かしらの文化的規範に影響を受ける前の自分がどんな面構えなのか、見てみるのは悪くないと思います。





個人的な感触では、メリット > デメリットだと思います。周囲が変化に気づいて反応するフェーズさえ越えてしまえば、実は結構アリないんじゃないでしょうか。


髪質ならぬ髭質や生える場所、勢いによっても、剃らないでいる楽さは結構違うと思いますので、自分の髭質や環境と相談しながら、やれる範囲でやってみてください!