2019年1月18日

衣桁(いこう)

一度は着たけどまだ洗わない服、どうしてますか?

床に脱ぎ散らかしてる?あ、さすがにそれはないですか。

「脱いだけど洗濯しない服」で散らからないためには「決まった一時置き場を作って必ずそこに置き、溜まらないようにする」というのが定石ですが、どこに置くかは悩みどころですよね。


椅子やソファの背にかけてる?いくつもは掛けられないので重なっていったり、もたれてシワがついたりしませんか?

鴨居やドアにハンガーやS字フック?ドアや引き戸、カーテンの開け閉めがしにくくなってませんか?目線より高いところに物があって、ごちゃっとしてませんか?そもそもハンガーやS字フック自体が視界のノイズになってませんか?

籠に入れる?ハンガーラックにかける?床や空間が占領されて邪魔じゃないですか?


衣桁なら、こういったことが起きにくいです。


衣桁ってなに?という人のほうが多いと思います。「神社の鳥居をヒトくらいの高さに縮めて、縦に半分に割って、できた半分ずつを蝶つがいで繋いだような、服をかけるモノ」です。

余計にわからなくなったと思いますので、画像を御覧ください。

 衣桁
 https://amzn.to/2FwcPzc

これを部屋の二辺に沿うように置きます。


まず、かけるところがいくつかに別れているので、重ねずにいくつも掛けられる。上下で二、三段、左右でもいくつか掛けられます。

設置面積がコンパクト。「衣桁の厚み+畳んだ服の厚み」しか床を侵食しません。なので、壁の前はほぼそのまま使えるイメージ。

高さも、せいぜい目線くらいまでです。頭上になにかがある圧迫感は生まない。

お家に鴨居がなかったり、ドアがS字フックが掛からない作りだったりしても、柱や壁に穴を開けなくていいし、ドアや引き戸、カーテンに干渉しないところに置けます。

片付けたいときは折りたためて、さらにコンパクトに。屏風のようにパタンと折り畳めるので、収納時の場所も取りません。

来客用にも、おしゃれなコートかけとして使えなくはないです。

最近の流行りだと、畳んだ服がかかっている衣桁は「キュン」と胸がときめく見た目です。Netflixの番組、なかなかいいですよ。

 TIDYING UP WITH MARIE KONDO
 https://www.netflix.com/title/80209379



コートハンガーでは駄目なのか?ダメです。

レストランの入り口にあるようなコートハンガーはかっこいいですが、用途が限定されてしまいます。というのも、コートハンガーに脱いだ服を掛けると脱いだ服感が悪目立ちするというか違和感が強いと思います。衣桁はもともと脱いだ服をかけるものという意識があるからか、あまり目立たない。畳んで掛けるというのが落ち着きにつながるのではないかと思います。

また、コートハンガー自体は円柱形ですが、結局は直径×直径分の場所を占有してしまうのもデメリット。

ハンガーラックも服の幅×ハンガーラックの長さが取られてしまうので邪魔。



価格は1〜2万円くらいから。現在の職人が作ったのも売ってますが、古道具屋で買ったほうが良いものが安く手に入ります。悲しいことですが、和風のものは大抵そう。いま作ってるものよりも、昔作られて今なお残っているもののほうが質が高く値段は安いものが多いです。どうしても新品でないと嫌というのでなければ、古道具屋で買うのがおすすめ。


機能性に優れるうえにキュンとする衣桁。おすすめです。