2018年10月26日

おひつ

さて、前回の炊飯用土鍋の名脇役について。

 炊飯用土鍋
 https://chobiwafu.blogspot.com/2018/10/blog-post_18.html



お米を蒸らしたあと、鍋に放置してもわるくはないですが、おひつに移すのと移さないのとでは明らかに違います。

おひつに移すと、米の味わいを引き出せる。よい加減の水気になるし、熱すぎず寒すぎずの温度が保たれる。いくらか熟成するような感じ。熱くない時期なら、2,3日くらいなら冷蔵庫に入れなくても、おひつに入れっぱなしで大丈夫。

冷蔵庫で保存したご飯は不味いですが、おひつで冷めた冷やご飯は、そのままでも美味しい。おひつに入れていた冷やご飯独特の美味しさがあります。

何かしらを冷やご飯に乗せて、お湯なりお茶なりをかければ一品できあがり。昨日の汁物の残りをかけてもいい。炊きたてご飯に何かをかけるのとはまた違う美味しさがあります。

これが、おひつに移さないままにしていると、米がベチャっとしてしまう。

また、今では電気炊飯器で炊いた米の余りを冷凍して、電子レンジで温めて食べるのが定番ですが、冷凍庫や電子レンジができるまでは、おひつにできた冷やご飯を温めるときは蒸していたそうで、これがまた「電気炊飯器で炊いた米を凍らせてから電子レンジで温めたもの」と比べて格段に美味しい!

 蒸籠(せいろ)
 https://chobiwafu.blogspot.com/2018/09/blog-post.html


文字だけ見ても、あまり伝わらないかもしれませんが、おひつに移すのと移さないのとでは本当に明らかに違うんです。


ひと手間かかるので、確かに面倒ではある。つい土鍋に入れたままにしてしまいます。

なので、普段からおひつを土鍋の近く置いておきましょう。そして、蒸らしてから茶碗に一度よそったあと、残りをすぐにおひつに入れてしまう。この時点で土鍋は水につけておく。そうすると、あとでご飯粒が簡単にとれます。


おひつの材質による違いについて。大きく分けると、塗りのものと、塗りでないもの。

 塗りのもの
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 塗りでないもの
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個人的には、塗りのもののほうがおすすめです。作用が安定している印象。「塗りだと水分が通らないから調湿作用がない」という記載を見かけますが、そんなことはないと思います。ちょうどいい感じになってくれてます。

対して、塗りでないものは、良くも悪くも木の香りがつきます。また、長時間いれていると乾燥しすぎるきらいがあります。そして、どうしてもカビる。手入れが行き届いてないせいかもしれませんが。新しいものよりも少し使い込んでからのほうが安定してくる印象。


外国では炊いたあとの米ってどうしてるんやろう?炒飯やカレーに使って食べてしまう?おひつみたいなものはアジアでもヨーロッパでも見たことないなぁ。



自分では木製のものしか使ったことがないのですが、セラミックの小さいのなら千円しないものもあるようです。

セラミックのは使ったことないので実感はないのですが、比較した人のレビューを。

 木製と陶器どっちを選ぶ?
 https://allabout.co.jp/gm/gc/473703/



たいしたことではないけれど、洗い物はひとつ増えます。とはいえ、使い終わったら水を張っておくだけで、あとは束子なりスポンジなりでこするだけ。炊き込みご飯でもちょっと洗剤つければいいだけです。

ただ、すこし場所は取るので、スペースとの相談は必要。



お米を入れる以外の使い方としては、ワインクーラーに使えなくもないです。野菜を氷水で冷やすのにも。塗りのものなら、昆布出汁を取るのにも使えなくはないです。


よい加減のお米、最高の冷やご飯を楽しむために、土鍋とセットで、おひつも是非!