2018年9月6日

蒸籠(せいろ)

鍋に水を張り、食材を入れて、火をつけるだけ.。
それだけで、素材の味をみずみずしく引き出せます。


鍋物も鍋に水(や出汁)と食材を入れて火をつけるだけですが、蒸し物は食材そのものの味を、より楽しめる。出汁の味に染まらないし、出汁の中に旨味が移ってしまわない。脂は鍋に落ちてしまいますが。

蒸しすぎてクタクタになっても、おかしな味にはなりにくい。料理できないと思いこんでる人にオススメ。とりあえず火をつけて放っておけば、たいていのものは美味しくなります。

調味料をつけて食べてもいいけど、何もつけずにそのまま食べるのがいちばん美味しい。せいぜい塩をすこし付けるくらいがいいかな。お好みで醤油、酢、生姜、にんにく、大根おろし、山葵など添えてみてもいい。


余ってる食材を放り込んで蒸せば、一食できあがるのはありがたい。皮をむかなくても食べられるものなら、包丁も不要。

二段、三段とタイミングをずらして重ねれば、一度の調理で食材ごとに蒸し時間を調節することも可能です。

蒸したら、蒸籠より少しだけ径の大きな皿にのせて食卓に運べば、あつあつの食事ができあがり。


裏技として、鍋に米を入れておくと、食材のエキスたっぷりのお粥が勝手にできます。

また、湯が沸くまでの時間に湯煎で燗をつけても最高。飲みながら蒸し上がるのを待って、できた頃にはいい具合に燗冷ましという素晴らしい流れ。



金属の蒸し器とはどう違うのか?金属のは持ってないので実際に比較したことはないですが、蒸籠は網目から蒸気が抜けるので水分がこもりにくいらしいです。

あと、蒸籠自体に調湿作用があるとも。

 蒸し器とせいろの違いとは?
 https://mebius0214.com/mushiki/



手入れは軽くこすりながらお湯で流せばOK。しっかり乾燥させる必要はあり。火を強くしすぎたり空焚きしたりすると焦げることがあるので注意。



予算は数千円から。
蒸籠の大きさに合わせて、それ用の鍋を買うと使いやすいです。

 かごや 竹 中華せいろ ステンレス釘留め 24cm(外径) アルミ鍋セット
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蒸し板を使えば、鍋を追加で買わなくても利用可能。

 蒸し板
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 パール金属 和の里 中華せいろ 24cm
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実は、ウチにあるのは、ちょびっとも和風でなく中華ですがお許しを。

 和せいろと中華せいろのちがい
 https://ameblo.jp/hikidashino-oku/entry-10328601326.html



熱いときも寒いときも、なんでも美味しく食べられる蒸籠。余った食材を蒸籠に放り込んで蒸せば、食材を無駄にしないばかりか輝きを与えられる。

ウチには無くてはならない存在です。