2018年7月7日

麻の浴衣

麻の浴衣は、蒸し暑い季節でもゆるく着られるのがいいところ。

着物を自分で買ったことがない人が着たことがあるのは、木綿か化繊か正絹の着物だと思います。旅館でよく置いてあるのは木綿。貸衣装なら化繊か、高いのなら正絹かも。

それらとは違って、麻。風が通って涼しいです。

もちろん着ていないよりは暑いですが、暑く感じるときは肩を抜けば、腰から下は着ていながら上半身は裸。↓こういう状態で、さらに袴をつけてないので、かなり楽です。

 着物で肩を抜いた状態
 https://bit.ly/2lWWYhw

女性は人前では難しいかもしれませんが、一人なら全然問題ないと思いますし、誘惑するにはいいかもしれません。

 昔の高島屋のポスター
 https://amba.to/2KZBVWc

 写真素材: 浴衣を脱ぐ女性
 https://pixta.jp/photo/24070459


とにかく、はだけるのがポイント。はだけずにきっちり着ようというのは、フォーマルのときの発想です。家でそんなことをするのは、一級品のシャツとスーツと革靴を家でもずっと着てるようなもんです。そういう着方しかほぼ存在しなくなってしまったのが着物の悲哀。普段、ましてや家の中なら、はだけてこそ着物。

ズボンと違ってはだけるので、下半身も涼しいです。締め付けがほぼないのでTシャツ短パンよりも楽です。

さすがに風呂上がりはパンイチにはかなわないかもしれませんが、浴衣を着ていれば時間がたっても湯冷めしないし、宅配などの対応も、袖に腕を通して前を整えればすぐに可能。


着方がわからない?

家で着るなら、左右どっちが前でもいいので、とりあえずあわせて紐でくくっとけばいいです。こだわる人はいろいろ調べるといいですが、書いてあることは話半分にしたほうが吉。人によって内容はまちまちです。ローカルルールも、その人固有の脳内ルールも多分にあると思います。自分の頭で考えて適用しましょう。

そんな中でも男の着物のおすすめサイトをご紹介。

 男のきもの大全    スタンダードな感じ
 http://www.kimono-taizen.com/

 きもの - わ - ふく   いろいろやってみて感じたことが書かれています


乾燥までかけるとシワシワになるので、洗濯だけして干すのがおすすめ。ですが、見た目を気にしないなら、乾燥までかけても何の問題もありません。

麻の浴衣限定ではなく着物全般に言えることですが、慣れてない人は、次の点に注意。

・袖口をドアノブなどの突起物にひっかけない
・袖を汁物や水、湯などにダイブさせない

まぁでも、何回かやらかして慣れるしかありません。


既成品ならネットで五、六千円も出せば売ってます。ちょっとみたところでは、これなんかどうでしょうか?

 男の麻の浴衣
 https://bit.ly/2MXes95

綿麻もいいですが、涼しさでは麻にはかいません。ただ、二、三千円からあります。

安売りの店に行くと、もっと安くてあると思います。ただ、品揃えが充実したリーズナブルな店が身近にあることは稀なのが現状です。

また、着物を実店舗で買おうとすると、普段着にふさわしいものを勧められる可能性はゼロに近いという終わってる業界なのが、事をもうひとつ難しくしています。生地に触れながらいろいろ話しながら買えたら最高なんですけどね。


というわけで、とりあえずネットで安い麻の浴衣を買って部屋着や寝間着に使ってみるといいと思います。あらためて、パンイチにはかなわないかもしれませんが、Tシャツ短パンよりは断然快適です。