紙とペンで書く
大量の裏紙を何かに使えないかと考えたのがきっかけで、紙とペンで書く時間が増えました。
いまやデバイス類は無くてはならない存在ですが、それでも紙とペンの根本的なところでの優位性は大きいと感じています。
他の事を始めてしまいにくい
いつの間にかネットサーフィンやメールチェックをしていたり、動画を見ていたりすることがありません。紙とペンにはそういう機能はないですからね。
当初やろうとしていたことと違うことを考えていたり、いつの間にか本を読んでいたり、片付けをしていたりすることはありますが、その確率は、デバイスからネットへアクセスしてしまう確率と比べると圧倒的に低い。そのつもりがなかった書き込みや動画を見て時間を浪費するよりはマシ。
集中したければ、紙とペンだけ持って出かけるのが一番です。もしくは電波の届かないところへ行くか。昨今では見つけるのが大変ですが、京都府立図書館の地下は電波が入りにくいです。家では、周りにモノを置かない場所を用意できれば、そこそこ集中できるかな。
電源が必要ない
ディスプレイを点灯させなくても常に見えている。電池が切れかけ、もしくは切れていて使えないということもない。
ただ、暗がりや朝晩は、灯りが必要です。
どこでも、即座に書き始められる
デバイスは、ロック解除とアプリの立ち上げをしてから、やっと書き始められる。ちょっとしたことですが、毎度のこととなると、ボディブローのように効いてきます。ボディブローを受けたことは、これまでの人生で一度もありませんが。
iPadは、Apple pencilで書きはじめる場合にはこれを解決しているが、読むときはやはりロック解除とアプリの立ち上げが必要。
入力方法が直感的で多彩かつ柔軟
手書きでは当たり前だがデバイスでサクッとやるのは難しいことが、簡単にできます。
タイプミス、誤変換がない
正しい変換が出るまでスペースを押したり、一度確定した文字を消去して入れ直したりしなくてよい。当然、誤記はあるし、サジェストも訂正もしてくれないけど。
誤認識がない
頭で考えてるのとまるっきり違う内容が入力されることがありません。音声入力だと、文節単位で全く違う内容が入ったりしますが。
ただ、音声入力は結構いい感じで入力されることが多いので、手書きより楽に便利に入力する手段として、発展していくと思われる。
言語間の切り替えが楽勝
ひらがな、漢字、アルファベットの大文字小文字、数字が混ざった文字列を、英語モードと日本語モードを切り替えなくても、素早く入力可能。「帰宅後にiOS 15.4をダウンロード」みたいなメモも楽勝。 音声入力でも可能ですが、 誤認識なく入力できるのは手書きだけ。
縦書きも横書きも自在
縦書きに対応しているアプリは多くはないですが、手書きなら楽勝。
文字以外も簡単につくれる
図表やグラフを簡単に作れる。計算の見た目を整えるのも簡単。
視線を外しやすい
じっと見つめてしまうことが少なく、目が疲れにくい。ディスプレイが光っているわけではないのが、まわりと馴染む原因かも。
扱いが楽
精密機器ではないので。
軽い
デバイスはどうしても100g以上はありますが、紙なら塊でやっとそのくらい。
故障しない
落としてもOK。水濡れも、まぁOK。
不要な紙や余った筆記具が活きる
チラシや資料、使わないままのノート、しまってある鉛筆やボールペン、万年筆が輝き始める。流行りのSDGs向き。
ただ、もちろんデメリットも。
白紙のストックや書いたメモの保管スペースが必要
場所は確保するしかないです。
判読不能リスク
手書き文字の質によっては大きいかも。
電子カルテが普及する前のカルテは、文字が書いてあればまだいいですが、「なんか波線が一本引いてあるだけ」なこともありましたからね。。。
データ化が手間
データ化するのはごく一部でしょうが、ロックしたり暗号化したりできないので、見られて困る内容は即座に廃棄が必要。
ペーパーレス化でそのうち裏紙もなくなっていくんでしょうが、まだまだ仕事で発生しているし、DMも送られてきます。
また、追加購入もリーズナブルに可能。
プラス コピー用紙 A4 白色度82% 紙厚0.09mm 500枚 CR-220 56-001
デバイスだけ使っているよりも、紙とペンを併用したほうがアウトプットの質が向上すると思います。コストも小さいので、是非ひさしぶりに手書きしてみてください。