2020年12月29日

式日遷物

容れ物に入っているものを全て出して、別の空の容れ物に入れなおす。


毎日使っているカバンや道具箱でこれをやるようになってから、忘れ物や、いつまでも処理しないままのものが減りました。目に入りさえすれば、対応できるもんです。

また、持ち歩く荷物が減りました。使っていないものに自然と気付くようになります。「毎日入れ替えだけしてるなー」と。本当に必要なのかを見つめ直すきっかけになります。


入れ直すのが式年遷宮っぽい、と思ったんですが、年ではなく日で、宮ではなくモノなので、式日遷物?



やっていることは単純。


・容れ物を2つ用意する


・1つは空にしておく


・入ってる方から、モノの要否をひとつずつ判断しては、空の方へ移す



不思議なことに、「容れ物を1つだけ使って、中身を出して、ひとつずつ要否を判断しては元のところへしまう」よりも、「容れ物を2つ用意して、1つは空にし、ひとつずつ要否を判断しては、もう片方へ入れる」方が続きます。元のところへ入れ直すのは「まぁ、要るものは入ってるし」と面倒になってやらなくなってしまう。




かばんの中身や、直近で使う予定の書類入れ、道具入れといった毎日使うものは、頻繁に見直すので効果が出やすいです。


誰もが知らず知らずのうちに同じことをやっているのは、ズボンのポケット。制服がある人なら制服のポケットの中身も、そのまま新しい服に移してしまうのではなく、中身を確認してから入れ直すのではないかと思います。移すときに、少しでも減らせると、身も心も楽になっていきます。



モノも用事も、目に入れば必要な行動がとれるもんです。道具入れを見るので忘れ物が減るし、未処理の書類も目に入るので処理できる。ゴミやレシートなんかはもちろん、水筒や弁当ガラがカバンに入ったままになることがなくなる。使わないままずっと入っている物、たまにしか使わない道具も減っていく。


毎日でなくても、週ごととか、月ごととか、定期的にやれると効果は出ます。年末の大掃除も年ごとの機会ですね。

一ヶ月に一回も使わないものはたいてい、必要ないものです。一年に一度も使わないとなると、ほぼ必要ないものです。これが三年、五年となると。。。

それでも残しておきたいものもあると思いますが、「今年も使わへんかったな」と繰り返し気付くうちに、「もういいかな」と処分できるものも結構でてきます。




荷物が減ると、素早く動けるようになります。

未処理のものが減ると、大事なことにすぐに取りかかれるようになります。

そして、目が行き届かない物事ができにくくなります。



ちなみに、空間だけでなく、時間にも応用可能です。埋まってるスケジュールをいったん空にして、要るものだけ入れ直す。



出かけにくい年末年始、ぜひ空の容れ物を用意して、持ち物を見直してみてください!