常温の酒
常温の酒のよさは体にするっと入ってくること。じわじわしみこんでいく感じ。酒と体がひとつに溶け合う。食事と一緒に楽しむと、また違った表情を見せてくれる。
いま、ウチの室温でちょうどいいか、朝晩はすでにすこし冷たいくらいですが、それでも冷蔵庫から出したばかりの酒よりも、身体とも食事とも馴染みやすいです。
冷蔵庫から出したばかりの酒は、続けて飲もうという感じになりにくい。キリッとするしインパクトは強く感じる傾向がありますが、食事と合わせると酒の味が浮いてしまいがち。決して食事と馴染まないことはないけれど、その広がりは控えめな感じ。まるで、丼ものなのに、ごはんに具が乗っているだけで、丼ものという一品にはなっていないような感じになりやすい。
また、冷たすぎると、体からも食事からも浮いてしまう傾向がつよいと思います。キンキンに冷たくて美味しいのは、ビールでもせいぜい夏場の一口目だけでは?
冷酒を飲み続けるのは辛いのですが、常温や燗であれば、ゆっくり、じっくり飲み続けられる。
素晴らしいお燗になると、本当にやわらかく、口から鼻から喉から胃から、もう全身から皮膚を通り越して外まで放射状に溶けていくような心地よさがあります。ふわーっと暖かく柔らかなものに包まれているやすらぎ。。。
ただ、お燗をするのにいくらか手間がかかるのと、素晴らしい燗にするには技術も様々に必要で、そうそう簡単に出会えるものではないのが難点。自分では、ごくたまにまぁまぁな出来になるくらい。
そこまでの素晴らしさはなくとも、室温に置いておいたものは体にも食事にもそこそこ馴染みます。常温でよければ、保存によさそうなところを選んで置いておくだけなので手間はかかりません。
最初から常温で置いていてもいいし、冷蔵庫で保存していたものを開栓したあとに常温で置いてもいい。
え?「要冷蔵」とか「開栓後は早めにお召し上がりください」とかラベルに書いてある?
無視しましょう。たいていは問題ないです。開栓してから数ヶ月単位で室温で置いていても、いままで一度も問題なかったです。自分で買ってきたものでも、もらいものでも。後述する「開いてしまっていた」ものを除いては。
といっても、冷蔵庫に入れているよりは、やはりいくらか保存に気を使う必要があります。
まず、日光はあたらないところに置いておく。もったいなくて「陽のあたるところに置いたもの」と「陽の当たらないところに置いたもの」を比較したことはないですが、陽があたっていた本の背表紙が著しく劣化することを考えるだけで、ヤバそうですよね。私達も、ずっと陽にあたっていたら日焼けします。なので、押入れの中や棚の端の方へいれたり、新聞紙で包むなどするのがよいと思います。
夏場は要注意。30℃近くなってくると、さすがに味がダラーンとしてしまう傾向があります。お燗で30℃くらいになるのと、室温で置いてて30℃になるのとでは明らかに味が違うのは面白いですね。
そして、酒に勢いがあるのか、気体部分が膨張するためか、ひとりでに栓があいてしまっていたことがありました。楽しみにしてた酒、金属のピリピリやぶって取るキャップ(冠頭というらしい)を外したら栓が浮いて開いてた!最初から締まりきってなかったのかもしれないですが。。。飲んでみると、苦いような渋いような、なんともいえない変な味。舌がピリピリしびれる。。これが熟成の味かも、と思って何度か飲んでみたが、とても一合も飲もうと思えるような感じではない。。。。泣く泣く流しに一升流しました。。。明らかに変なにおいや味がしたら、やめときましょう。
一升瓶にスクリューキャップがないのはなぜ?ひとりでに開いてしまわないので、いいと思うのですが。
また冬場は、室温が0℃近くになるようなところであれば、ちょっと冷えすぎるかもしれません。暖房をつけている部屋にしばらく置いてから飲んだほうがいいかも。そういうときこそ、腰を上げてお燗をするチャンスなのかもしれません。
私達もそうですが、お酒も過ごした環境に応じた変化をします。同じのを何本か買ってきて、違う環境で保存して、同時に開けて飲み比べるようなことをすると楽しいですよ。たとえば一本は冷蔵庫保存で一本は常温保存で、両方とも常温に2,3日くらい放置してから飲むとか。
酒が旨く変化するような環境で過ごしたいなと思います。イメージでしかないですが、豊かな自然に囲まれ、静かに時を過ごす。もちろん厳しさもあるが、豊かさのなかで力強くいきていく。きっと人にも良い環境と共通点があるのではないかと思います。
冷蔵庫に入れずに常温保存は、夏場以外は環境さえよければコストも掛からず手間もいらず。家庭用の冷蔵庫に一升瓶を何本も入れようと思うと大変ですからね。夏場も見越して日本酒用に冷蔵庫を用意してしまうなら話は別ですが。
レマコム 三温度帯冷凍ストッカー (冷凍庫) 100リットル【冷蔵・チルド・冷凍】
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一升瓶が4本×4列で16本入りますが、冷蔵庫の上側が開いて出し入れできるので、どの瓶にもアクセスしやすく非常に便利です。瓶の上にも空きスペースがあるので、食品用の冷蔵庫に入り切らないものを入れるのにも使えます。もちろんビールも冷やせます。一升瓶の中の空気や瓶の体積を多めに見積もって一本で2.5Lとしても、100Lなら40本入る計算ですから、24本分くらい余裕がありますね。
いつも冷酒という方。常温で飲んでみると新たな世界がありますよ。しかも無料。
いま、ウチの室温でちょうどいいか、朝晩はすでにすこし冷たいくらいですが、それでも冷蔵庫から出したばかりの酒よりも、身体とも食事とも馴染みやすいです。
冷蔵庫から出したばかりの酒は、続けて飲もうという感じになりにくい。キリッとするしインパクトは強く感じる傾向がありますが、食事と合わせると酒の味が浮いてしまいがち。決して食事と馴染まないことはないけれど、その広がりは控えめな感じ。まるで、丼ものなのに、ごはんに具が乗っているだけで、丼ものという一品にはなっていないような感じになりやすい。
また、冷たすぎると、体からも食事からも浮いてしまう傾向がつよいと思います。キンキンに冷たくて美味しいのは、ビールでもせいぜい夏場の一口目だけでは?
冷酒を飲み続けるのは辛いのですが、常温や燗であれば、ゆっくり、じっくり飲み続けられる。
素晴らしいお燗になると、本当にやわらかく、口から鼻から喉から胃から、もう全身から皮膚を通り越して外まで放射状に溶けていくような心地よさがあります。ふわーっと暖かく柔らかなものに包まれているやすらぎ。。。
ただ、お燗をするのにいくらか手間がかかるのと、素晴らしい燗にするには技術も様々に必要で、そうそう簡単に出会えるものではないのが難点。自分では、ごくたまにまぁまぁな出来になるくらい。
そこまでの素晴らしさはなくとも、室温に置いておいたものは体にも食事にもそこそこ馴染みます。常温でよければ、保存によさそうなところを選んで置いておくだけなので手間はかかりません。
最初から常温で置いていてもいいし、冷蔵庫で保存していたものを開栓したあとに常温で置いてもいい。
え?「要冷蔵」とか「開栓後は早めにお召し上がりください」とかラベルに書いてある?
無視しましょう。たいていは問題ないです。開栓してから数ヶ月単位で室温で置いていても、いままで一度も問題なかったです。自分で買ってきたものでも、もらいものでも。後述する「開いてしまっていた」ものを除いては。
といっても、冷蔵庫に入れているよりは、やはりいくらか保存に気を使う必要があります。
まず、日光はあたらないところに置いておく。もったいなくて「陽のあたるところに置いたもの」と「陽の当たらないところに置いたもの」を比較したことはないですが、陽があたっていた本の背表紙が著しく劣化することを考えるだけで、ヤバそうですよね。私達も、ずっと陽にあたっていたら日焼けします。なので、押入れの中や棚の端の方へいれたり、新聞紙で包むなどするのがよいと思います。
夏場は要注意。30℃近くなってくると、さすがに味がダラーンとしてしまう傾向があります。お燗で30℃くらいになるのと、室温で置いてて30℃になるのとでは明らかに味が違うのは面白いですね。
そして、酒に勢いがあるのか、気体部分が膨張するためか、ひとりでに栓があいてしまっていたことがありました。楽しみにしてた酒、金属のピリピリやぶって取るキャップ(冠頭というらしい)を外したら栓が浮いて開いてた!最初から締まりきってなかったのかもしれないですが。。。飲んでみると、苦いような渋いような、なんともいえない変な味。舌がピリピリしびれる。。これが熟成の味かも、と思って何度か飲んでみたが、とても一合も飲もうと思えるような感じではない。。。。泣く泣く流しに一升流しました。。。明らかに変なにおいや味がしたら、やめときましょう。
一升瓶にスクリューキャップがないのはなぜ?ひとりでに開いてしまわないので、いいと思うのですが。
また冬場は、室温が0℃近くになるようなところであれば、ちょっと冷えすぎるかもしれません。暖房をつけている部屋にしばらく置いてから飲んだほうがいいかも。そういうときこそ、腰を上げてお燗をするチャンスなのかもしれません。
私達もそうですが、お酒も過ごした環境に応じた変化をします。同じのを何本か買ってきて、違う環境で保存して、同時に開けて飲み比べるようなことをすると楽しいですよ。たとえば一本は冷蔵庫保存で一本は常温保存で、両方とも常温に2,3日くらい放置してから飲むとか。
酒が旨く変化するような環境で過ごしたいなと思います。イメージでしかないですが、豊かな自然に囲まれ、静かに時を過ごす。もちろん厳しさもあるが、豊かさのなかで力強くいきていく。きっと人にも良い環境と共通点があるのではないかと思います。
冷蔵庫に入れずに常温保存は、夏場以外は環境さえよければコストも掛からず手間もいらず。家庭用の冷蔵庫に一升瓶を何本も入れようと思うと大変ですからね。夏場も見越して日本酒用に冷蔵庫を用意してしまうなら話は別ですが。
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一升瓶が4本×4列で16本入りますが、冷蔵庫の上側が開いて出し入れできるので、どの瓶にもアクセスしやすく非常に便利です。瓶の上にも空きスペースがあるので、食品用の冷蔵庫に入り切らないものを入れるのにも使えます。もちろんビールも冷やせます。一升瓶の中の空気や瓶の体積を多めに見積もって一本で2.5Lとしても、100Lなら40本入る計算ですから、24本分くらい余裕がありますね。
いつも冷酒という方。常温で飲んでみると新たな世界がありますよ。しかも無料。