コロナ禍を経てたどり着いた昼食
一人なら、食べなくなってしまいました。
当初は個食が必要だったため、残り物を弁当にしていましたが、だんだん面倒になり、乾物だけを食べるようになりました。乾物ばかり大量には食べられないので食事量が減り、「実は食べなくても困らないのでは?」と思って試してみたところ、特に困らなかったんです。
最近は少人数での会食はできるようになってきたので、誰かと一緒に食事するなら話は別ですし、通りすがりで気になった店に入ってみたり、誰かが薦めていた店に行ったり、食べたことないものを食べてみたりと、体験のための外食はします。
でも、昼になったからという理由だけでの一人での昼食は、摂らなくなってしまいました。「食べるつもりだったのに食べられない」は辛いんですが、最初から食べないつもりだと、辛くないです。水分は摂りますが、水分さえとれれば、空腹感はあまりないです。食べないつもりでいたところに、気になったから店に入ってみたり、なにか買って食べてみたりするのは簡単ですしね。
食べるなら、乾物が楽です。
具体的には
- スルメ
- 小魚
- 煎豆
- 帆立貝柱
- 炒り胡麻
- 海苔
など。
なんといっても軽い。水分がないからなのか、量の割にやたら軽い。
そして、なくならない。楽天の買いまわりに合わせた1000円以上の量で買うと、結構な量になるうえに、大量に食べられないので、なくならない。
加えて、そう簡単に腐らない。なくならないので賞味期限までに食べ終わらないことも多いんですが、賞味期限を相当過ぎても、腐りはせず、悪くても風味が薄れるくらい。
また、安い。なくならないので、価格を日数で割ると、一日あたりのコストは相当に安くなる。
待ち時間ゼロなのも嬉しい。食事のために出かけることも列に並ぶこともなく、カバンからさっと取り出すだけ。食事に使う時間がかなり少なくすむので、昼休みをまるまる使えます。
朝の用意にかかる時間もゼロ。昨晩の残りを詰める時間さえ必要ない。置き場から取り出してカバンに入れるだけ。
帰宅後の洗い物もゼロ。弁当箱やスープジャーをカバンから出し忘れたまま朝を迎えることもない。
カバンの中に汁がこぼれるという悲劇もゼロ。ビニール袋に二重に入れる必要もなければ、立てて入れる必要もない。
無添加で滋味がある。少し探せば、ただ乾かしただけのものが簡単に手に入る。外食や中食で程よい味付けや余計なものを使っていないものを探し出すのは至難の業。
コロナ禍以外にも昼食を残り物や乾物にしはじめた理由はあって、いつからか(おそらく、よい酒をより楽しむために自分で料理をし始めてから)コンビニの食べ物や、よくある食堂・弁当屋の食事が美味しいと思えなくなったというのが大きいです。味が濃すぎたり、調味料の味しかしなかったり、自分でおいしいと思える店を見つけるのが難しいうえに、少なからず待ち時間があり、狭いスペースに詰め込まれることもあり、嫌な客や店員に遭遇することもあって、「この体験にこのコスト?」と思いはじめると、いきあたりばったりの外食や中食は苦痛でしかなくなってしまったんですね。
乾物を食べるだけなら自由に環境を選べるし、なにかしらストレスを感じる状況が発生したとしても、移動するだけ。
もちろん、デメリットもあります。
乾物だけだと見た目が貧相です。煎豆を一掴みとスルメ3本とかでは、間違ってもインスタ映えしません。
カバンの中がスルメ臭くなることがあります。
そして、良くも悪くも体重が減る。痩せたくなくても体重が減ります。
でも、いいことずくめです。
- 時間ができる
- お金がかからない
- 美味しい
- 嫌な思いをしない
- 軽い
- 硬いものが多いので、顎が丈夫になる? かも
糖尿病の薬を使っている人でなければ、昼を食べないからといって特に問題はないです。肉体労働でなくて肥え気味の人なら、むしろ食べないほうがいいくらいかもしれません。
とりあえず、週に一日くらいでも、午後のストレスが少なめの日にやってみるとよいですよ!